ブログ|株式会社福音興業

第6回スクラップ雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社福音興業、更新担当の中西です。

 

 

スクラップ業界の鉄則 〜安全・分別・信用を守るプロの心得〜


今回は「スクラップ業界における鉄則」、つまり長年の現場経験から培われたプロの基本ルールについて一般的な市場での動向を基にご紹介します。

一見、金属を集めて売るだけに見えるこの仕事ですが、実際には命の危険・品質管理・環境対策など多くのポイントで高度な判断が求められます。
それでは、スクラップ業界で守るべき鉄則を5つの視点からご紹介します。


⚠ 鉄則①:安全第一、命あっての回収作業

 

スクラップの現場は、鋭利な金属片・重機・高温の作業環境などケガのリスクが常に隣り合わせ

  • 軍手・ヘルメット・安全靴・防刃グローブなどの保護具を必ず装備

  • クレーン・フォークリフト操作時は一人作業禁止・合図確認の徹底

  • 不燃性ガス・火気・爆発物の混入チェックも重要(例:スプレー缶やリチウム電池)

 

「焦らない・慣れない・油断しない」が現場での合言葉です。


🔍 鉄則②:分別こそが価値を決める

 

金属スクラップは**“混ざっていると安い、分けると高い”**が基本。

  • 鉄と非鉄(銅・アルミ・ステンレス)は必ず別々に

  • 被覆銅線・真鍮・合金系など、材質ごとの選別が重要

  • 汚れ・油・異物付きは「原料」ではなく「ゴミ」として扱われる場合も

 

経験を積むことで、「見た目と重さで種類を見分ける」職人の目が育ちます。


💬 鉄則③:嘘をつかない、誤魔化さない

 

スクラップ業は、相場によって価格が大きく変動する世界。だからこそ信頼こそが最も大事な資産です。

  • 納品物に異物やゴミを混ぜない

  • トラックの重さをごまかさない

  • 明細や伝票は正確に記載・報告

 

「1回のズルは10年の信頼を失う」と言われるほど、誠実な取引姿勢が業界の信用を築く鉄則です。


🌍 鉄則④:環境意識を持ち続ける

 

現代のスクラップ業は、**リサイクル業であると同時に“環境保全業”**でもあります。

  • 廃油・重金属・冷媒ガスなどの適正処理は法令遵守の基本

  • 排水や騒音対策のために工場の環境整備を怠らない

  • フロン類回収やPCB廃棄物への対応力も必要

 

「地球にやさしいスクラップ屋」が、今後ますます選ばれる時代です。


📊 鉄則⑤:相場を読む力と柔軟な仕入れ力を磨け

 

スクラップ価格は、日々変動する世界市場の影響を強く受けます

  • 鉄・銅・アルミの国際価格(LMEなど)をチェック

  • 円安・円高・戦争・資源規制など外的要因も把握

  • 仕入れ先(解体業者・工場など)との柔軟な調整が必要

 

情報収集と先読みが、価格差の中で利益を生む最大の武器になります。


✨まとめ:スクラップのプロは、“見えない価値”を見つける目を持つ

 

スクラップ業界は、単なる廃材処理業ではなく、資源と信用を同時に扱うプロフェッショナルの世界です。
その現場で大切にされている鉄則は、命・信頼・環境・相場すべてを守るための知恵と努力の積み重ねなのです。

次回もお楽しみに!

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第5回スクラップ雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社福音興業、更新担当の中西です。

スクラップの歴史 〜廃材から資源へ、循環社会を支えるリサイクルの進化〜


今回は、「スクラップ(廃金属)の歴史」について、少しディープに掘り下げていきたいと思います。


スクラップと聞くと、“廃棄物”“ゴミ”といったイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実はこの業界は資源循環の要として、古くから社会に貢献してきた重要な分野です。

では、スクラップ業はどのように発展し、私たちの暮らしや産業にどんな役割を果たしてきたのでしょうか?


🔧 1. 古代から存在した「再利用」という知恵

 

金属は人類が最初に「再利用」した資源の一つです。
古代ローマや中国では、戦争で回収された武器や農具の金属を溶かして再利用していた記録があり、スクラップの歴史は文明の始まりとともにあるといっても過言ではありません。

  • 鉄・銅・青銅は高価な資源として、破損しても再鋳造され再び道具に

  • 日本でも江戸時代には、鍋や釘、傘の骨などを再利用する文化が根付いていた

 

この時代の「もったいない精神」は、現代のリサイクル思想にも通じるものがあります。


🏭 2. 近代化とともに発展した“都市型リサイクル”

 

明治以降、日本が近代工業国家へと進むなかで、鉄道・造船・軍需工場などで大量の金属が使われるようになり、スクラップ業も一気に産業としての地位を高めました。

  • 工場から出る端材や切粉、壊れた機械部品を再資源化

  • 廃車・廃船の解体から鉄・銅・真鍮などを回収

  • 「鉄くず屋」「古物商」が都市の中でリユースを担う存在に

 

大正・昭和の戦時中には、**金属の供出(強制的な回収)**が行われるなど、国家レベルでも金属リサイクルが重視されていました。


🔄 3. 戦後〜高度経済成長期:「産業廃棄物」としてのスクラップの確立

 

戦後の復興とともに工業生産が急拡大したことで、スクラップ業も大量の廃材処理とリサイクルを担う存在に

  • 自動車・家電・建築資材などの解体から出る金属くずの回収が主業務に

  • 製鋼所などへ鉄スクラップを原料として供給

  • アルミ・銅・ステンレスなどの非鉄金属スクラップ市場も拡大

 

この頃から「スクラップ&ビルド」という言葉が使われるようになり、壊して再利用する流れが産業の常識になっていきます。


♻ 4. 平成以降:「資源循環型社会」の主役へ

 

環境意識の高まりとともに、スクラップ業は単なる廃棄処理業から資源回収・再流通のキープレイヤーとして再評価され始めました。

  • 家電リサイクル法(2001年)、自動車リサイクル法(2005年)などの制度化

  • 金属相場の高騰により、鉄や銅の価値が再認識される

  • ISO認証やトレーサビリティ導入により、透明性・品質管理も強化

 

今では「鉄くず屋」ではなく、「メタルリサイクル企業」としてのブランディングが進んでおり、持続可能な社会を支える一翼を担っています。


✨まとめ:スクラップは“過去”を“未来”に変える資源

 

スクラップは、単なるゴミではなく、「かつて使われていたものを、もう一度資源として蘇らせる仕事」です。
その歩みは、まさに「もったいない」から始まり、「サステナブル」へとつながる歴史そのもの。

次回は、そんなスクラップ業界において現場で守られている“鉄則”について、詳しくご紹介します!

次回もお楽しみに!

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第4回スクラップ雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社福音興業、更新担当の富山です。


シリーズ2: スクラップからリサイクルへ!その流れを徹底解説

第5回:リサイクルの未来展望と最新技術トレンド

前回は、リサイクル業界が直面する課題とその解決策についてお話ししました。
今回は、これからのリサイクル業界がどのように発展し、どんな技術や取り組みが注目されているのか、未来の展望に焦点を当ててご紹介します!


1. 循環型社会の加速とSDGs

  • サーキュラーエコノミー(循環経済)の推進
    近年、使い捨ての大量生産・大量消費から脱却し、廃棄物を極力減らす「循環型社会」への転換が求められています。
    スクラップリサイクルは、この循環型社会の実現に欠かせない存在となりつつあります。

  • SDGs(持続可能な開発目標)との連携
    国連が提唱するSDGsの目標12(つくる責任 つかう責任)や目標13(気候変動に具体的な対策)など、
    リサイクル分野と直結するゴールが多く、業界全体で取り組む意識が高まっています。


2. 最新技術トレンド

  1. AI×リサイクル(スマートソーティング)

    • 高度な画像解析技術を使い、金属の種類や形状を自動判別して仕分け。

    • 人手のかかる分別作業を効率化し、品質向上とコスト削減を同時に実現。

  2. ロボットアームによる自動解体

    • 電子機器や複雑な製品の解体をロボットが担当。

    • 危険作業や細かい部品の取り外しを自動化し、より安全・精密なリサイクルを実現。

  3. グリーン水素を活用した製錬・溶解

    • 化石燃料の代わりに水素エネルギーで炉を稼働させ、CO₂排出を大幅に削減。

    • 欧州を中心に実証実験が進み、今後日本でも導入が検討される見込み。

  4. IoTによる在庫・輸送管理

    • スクラップの量や品質をセンサーでリアルタイムにモニタリングし、
      最適なタイミングで回収・輸送を行うシステムが普及。

    • 大幅な物流コスト削減とリードタイム短縮を実現し、供給の安定性が向上。


3. 新たなビジネスモデルの拡大

  • リバースサプライチェーン
    製品の設計段階からリサイクルを想定し、企業が自社製品の回収・再資源化までを一括管理する動きが活発に。
    スクラップ業者がメーカーと連携し、設計→生産→回収→再生の循環を加速させています。

  • 素材バンク・マッチングプラットフォーム
    余剰金属や不良在庫をデータベース化し、必要な企業や工場とマッチングする仕組みが台頭。
    スクラップを「余剰資源」として捉え、リアルタイムに売買するサービスが国内外で増えています。


4. グローバル化と国際協力

  • 越境リサイクルのルール整備
    スクラップの国際取引が増え、輸出入規制や安全衛生基準の確立が世界的な課題に。
    国際機関を中心にルール作りが進められ、公平で透明な取引環境が求められています。

  • アジア市場の急成長
    中国やインドなど、新興国の需要拡大に伴い、スクラップ取引が急増。
    高品質のリサイクル技術を持つ日本企業が海外へ進出し、合弁事業や技術協力が盛んに行われています。


5. 未来への展望

  1. 循環型社会の主役へ
    スクラップリサイクル業は、持続可能な社会に不可欠な役割を担い、
    今後ますます存在感を高めることが期待されています。

  2. イノベーションが次々と誕生
    AI・ロボット・水素エネルギーなど、新技術の融合により、
    これまでリサイクルが難しかった素材や製品も再利用可能になる見込み。

  3. 地域コミュニティとの連携強化
    回収や分別には地域の協力が欠かせません。自治体やNPO、学校などとの連携を深め、
    地域単位でのリサイクル活動がより活発になるでしょう。


まとめ

  • AIやロボット、自動化技術の進展によって、スクラップリサイクルはさらなる効率化・高品質化へ。

  • グローバル化国際協力の中で、企業同士の連携や新たなビジネスモデルが広がる。

  • 循環型社会の核となる産業として、新技術と地域連携を活かして成長が続く見通し。

私たち株式会社福音興業も、こうした新技術の導入や地域連携を積極的に進めながら、
持続可能な社会づくりに貢献してまいります。


今回でシリーズ2は完結となります!

次回からは新たなテーマをスタート予定です。
今後とも当ブログをどうぞよろしくお願いいたします!


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第3回スクラップ雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社福音興業、更新担当の富山です。

シリーズ2: スクラップからリサイクルへ!その流れを徹底解説
第4回:リサイクル業界が直面する課題とその解決への取り組み

前回は、スクラップがどのようにリサイクルされ新製品に生まれ変わるかをご紹介しました。今回は、業界が抱える主な課題と、それを乗り越えるために私たちが取り組んでいる最新の技術やサービスをご紹介します!


1. 課題①:不純物混入による品質低下

■問題点

  • 回収段階で金属以外の異物(プラスチック・ゴム・塗膜など)が混入すると、溶解・再加工の工程で炉の故障や製品品質のばらつきが発生。

■解決策

  1. 高度な分別技術の導入

    • レーザーセンサーやX線による自動選別ラインを新設し、異物を事前に除去。

  2. 回収元教育プログラム

    • 建設現場や企業に向け、スクラップを出す際の分別マニュアルを配布・講習。混入率を年間20%削減。


2. 課題②:価格変動リスク

■問題点

  • 世界的な金属相場の変動により、原料コストや買取価格が不安定。小規模事業者ほど収益が圧迫されやすい。

■解決策

  1. 長期固定価格契約の推進

    • 大手製鉄所やアルミメーカーとあらかじめ一定期間の買取価格を固定する契約を締結し、価格リスクを軽減。

  2. 多品目展開によるリスク分散

    • 鉄だけでなく非鉄金属、電子基板、モーター類まで回収対象を拡大し、市況変動の影響を分散。


3. 課題③:環境規制の強化対応

■問題点

  • 大気汚染防止法や廃棄物処理法の改正で、溶解炉の排ガス基準や産業廃棄物の処理・報告義務が厳格化。

■解決策

  1. クリーン燃焼炉の導入

    • 最新の脱硫・脱塩素装置付き炉を稼働し、排ガス中の有害物質を従来比90%以上カット。

  2. デジタル管理システムの構築

    • 廃棄物マニフェストをブロックチェーンで一元管理。法令遵守を確実にし、監査負荷を50%削減。


4. 課題④:人手不足と技能継承

■問題点

  • 高齢化が進むリサイクル業界では、熟練スタッフの退職に伴う技術継承と人材確保が喫緊の課題。

■解決策

  1. ロボット・AIの活用

    • 自動破砕・分別ロボットを導入し、重労働工程の省人化を推進。若手の負担を軽減。

  2. オンライン研修プログラム

    • VRを使ったスクラップ識別研修を実施。新入社員も短期間で基礎知識と安全技能を習得。


5. 課題⑤:輸送コストの上昇

■問題点

  • 燃料価格高騰や物流規制強化により、スクラップ輸送コストが増大。

■解決策

  1. 地域クラスター方式

    • 地域ごとに小規模集積拠点を設け、トラック輸送距離を平均30%短縮。

  2. 鉄道輸送とのハイブリッド化

    • 長距離輸送は鉄道コンテナを活用し、CO₂排出量とコストを同時に削減。


まとめ

  • 品質確保:先進分別技術と回収元教育で不純物混入を防止

  • 価格安定:長期契約と多品目展開で市況リスクを分散

  • 法令対応:クリーン炉とデジタル管理で環境規制をクリア

  • 人材・技術:ロボット化とVR研修で技能継承と省人化を両立

  • 輸送効率:地域拠点と鉄道輸送でコスト&環境負荷を最適化

これらの取り組みを通じて、株式会社福音興業は持続可能なリサイクル社会の実現に貢献してまいります。


次回の第5回は「リサイクルの未来展望と最新技術トレンド」をお届けします。どうぞお楽しみに!


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第2回スクラップ雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社福音興業、更新担当の富山です。

 

 

シリーズ2: スクラップからリサイクルへ!その流れを徹底解説

 

前回のブログでは、スクラップが資源としてどれだけ重要かについてお話ししました。

今回は、スクラップがどのようにリサイクルされ、新しい製品に生まれ変わるのか、その流れを具体的にご紹介します。

リサイクルの過程を知ることで、普段使っている製品の裏側に隠れた努力や工夫を感じていただけるはずです。

それでは、リサイクルの4つの主要ステップを詳しく見ていきましょう!

 

 

 

1. スクラップの回収

リサイクルの第一歩は、使用済みの金属製品を効率よく回収することから始まります。

回収には、地域社会の協力や専門業者の働きが欠かせません。

私たちが捨てた金属製品や廃材も、実はこうして新しい価値を持つための旅に出ているのです。

 

 

回収の方法とポイント:

自治体やリサイクル業者との連携

地域で行われる廃品回収活動や、リサイクル業者による専門的な回収作業が活発に行われています。

特に大型の家電製品や解体現場で出る大量のスクラップは、専用車両や設備を使って効率的に回収されます。

 

 

個人からの持ち込み

リサイクルステーションやスクラップ業者に、不要になった家電や金属製品を直接持ち込むことも可能です。

一部の業者では、持ち込んだ金属の重量や種類に応じて買い取ってくれる場合もあります。

 

 

企業からの回収

工場や建設現場から発生する大量の金属廃材は、企業向けの回収サービスが対応しています。

こうした産業廃棄物の回収は、スクラップ業界の重要な部分を占めています。

 

 

 

2. 分別と仕分け

回収されたスクラップは、一箇所に集められた後、素材ごとに分別されます。

この分別作業が非常に重要で、金属の種類を正確に仕分けることでリサイクルの効率と品質が大きく向上します。

 

 

分別の具体的な方法:

磁石を使った鉄と非鉄の仕分け

磁石を使えば、鉄は簡単に分けることができます。

この作業は自動化されたラインで行われることが多く、スピーディーに鉄が選別されます。

 

 

手作業での仕分け

複雑な構造を持つ電子機器などは、手作業で細かく分解され、部品ごとに分別されます。

例えば、パソコンの基板から金や銅を取り出す作業などは、経験を積んだスタッフの手によって行われます。

 

 

最新技術の導入

近年では、赤外線やレーザーセンサーを使って金属の種類を判別する最新技術も普及しています。

これにより、従来の方法では分別が難しかった合金やレアメタルも効率よく選別できるようになりました。

 

 

 

3. 加工と処理

分別が終わったスクラップは、それぞれの素材に応じた加工・処理が行われます。

リサイクルに適した形に加工することで、次の段階である「再利用」が可能になります。

 

 

主な加工方法:

破砕(シュレッダー)

大型の金属製品や廃車などは、まず細かく粉砕されます。

これにより、金属が扱いやすいサイズになり、輸送や加工の効率が高まります。

 

 

溶解

鉄やアルミニウムなどの金属は、高温で溶かして液体状にします。

その後、インゴット(金属の塊)として成型され、再利用可能な原料になります。

溶解の工程は高温の炉で行われ、リサイクルの中でも重要なプロセスの一つです。

 

 

圧縮

軽量な金属や薄い鉄板は、プレス機で圧縮してコンパクトにまとめられます。

圧縮された金属は運搬がしやすくなるため、効率的にリサイクル工場へ送られます。

 

 

 

4. 再利用・新しい製品への生まれ変わり

加工されたスクラップは、製鉄所や金属加工工場へ運ばれ、新しい製品の原料として使用されます。

こうしてスクラップは「廃棄物」から「資源」へと生まれ変わるのです。

 

 

再利用の具体例:

自動車部品への再利用

廃車から得られた鉄やアルミニウムは、新しい自動車のボディや部品の製造に活用されます。

アルミニウムは軽量で燃費向上に寄与するため、特に重要な素材です。

 

 

建築材料への転用

鉄スクラップは、建築物の鉄骨や橋梁の鋼材として再利用されます。

耐久性が求められる建築資材には、リサイクルされた高品質な鉄が多く使われています。

 

 

電線や配管への使用

銅やアルミニウムは電線や配管の材料としても重宝されています。

銅は電気を効率よく通す特性があるため、エネルギー効率の向上にもつながります。

 

 

リサイクルで広がる可能性

スクラップのリサイクルは、地球環境の保全だけでなく、経済的な側面でも大きな可能性を秘めています。

 

 

環境保護への貢献

リサイクルによってCO2排出量を削減し、持続可能な社会の実現に寄与します。

 

 

地域経済の活性化

リサイクル業は、地域に雇用を生み出し、経済を支える産業の一つとして成長しています。

 

新しい技術の開発

スクラップ業界は、AIや自動化技術などの革新を通じて、さらに効率的で高品質なリサイクルを目指しています。

 

 

 

次回予告

次回のブログでは、リサイクル業界が直面している課題と、その課題を乗り越えるための取り組みについて詳しくお話しします。

スクラップリサイクルが未来に向けてどのように進化しているのか、一緒に見ていきましょう!

お楽しみに!

 

 

 

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第1回スクラップ雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社福音興業、更新担当の富山です。

 

 

徐々に暖かくなってきましたが、皆さん元気に過ごされていますか?

さて、本日からシリーズ更新が始まります!

 

 

シリーズ1: スクラップって何?その基本と重要性について

 

 

今回は「スクラップ」の基本についてお話しします!

「スクラップ」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?

金属の廃材、壊れた自動車、古い家電などが頭に浮かぶかもしれません。

実は、これらの「スクラップ」は単なる廃棄物ではなく、大切な資源として新しい製品に生まれ変わる可能性を秘めています。

スクラップ業界は、リサイクルを通じて地球環境を守るだけでなく、私たちの生活や経済を支える重要な役割を担っています。

普段は意識しづらいかもしれませんが、スクラップがなければ成り立たない産業や製品がたくさんあるんです。

では、スクラップの基本とその重要性について詳しく見ていきましょう!

 

 

 

スクラップってそもそも何?

スクラップとは、役目を終えた金属製品や廃材を回収し、再利用できる状態に加工した素材のことを指します。

一見ゴミのように見えるものでも、金属や部品として価値を持つことが多く、それらを資源として再利用することがスクラップの目的です。

使い捨ての時代から、リサイクルを重視する社会への転換において、スクラップはその中心的な役割を果たしています。

 

 

 

代表的なスクラップの種類

スクラップには様々な種類があり、それぞれ用途や加工方法が異なります。

以下は、代表的なスクラップの種類とその特徴です:

 

 

1. 鉄スクラップ

特徴:
自動車のフレームや建築資材など、鉄を含む製品をリサイクルしたもの。

世界中で最も多くリサイクルされる金属の一つです。

用途:
製鉄所で溶解され、新しい鉄製品(鉄筋、鋼板、建築資材など)に生まれ変わります。

鉄はリサイクルしやすく、品質をほとんど損なうことなく再利用できるため、非常に効率的な素材です。

 

2. 非鉄スクラップ

特徴:
アルミニウム、銅、ステンレスなど、鉄以外の金属からなるスクラップです。

これらの金属は軽量で耐久性があり、特定の用途に欠かせません。

用途:
非鉄スクラップは電線、家電製品、航空機部品、自動車のエンジン部分などに多く使われます。

特にアルミニウムは、鉄に比べて軽量なため、自動車や飛行機での使用が増えています。

 

3. 自動車スクラップ

特徴:
使用済みの自動車から取り外した金属部品や素材をリサイクルします。

車体フレーム、エンジン、タイヤ、バッテリーなどが含まれます。

用途:
車体の鉄やアルミは、新しい車両や建築資材に再利用されます。

また、エンジンの金属部品やバッテリーの素材もリサイクルされます。

 

4. 電子機器スクラップ

特徴:
パソコン、スマートフォン、テレビなどの廃棄された電子機器から、金や銀、レアメタルを回収するものです。

用途:
これらの素材は、半導体や新しい電子機器の部品に再利用されます。

特にレアメタルは希少性が高く、リサイクルが非常に重要です。

 

なぜスクラップが重要なの?

「スクラップってただのゴミじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。

でも、実はスクラップはとても価値のある資源です。

以下の理由から、スクラップは社会や環境にとって欠かせない存在となっています。

 

 

1. 資源の再利用

地球上の資源は有限です。

特に金属は採掘するのに多大なコストと時間がかかりますが、スクラップをリサイクルすれば新たに鉱山から採掘する必要がありません。

これにより、地球の貴重な資源を守ることができます。

 

 

2. 環境負荷の軽減

金属を新たに生成するプロセスでは、膨大なエネルギーが必要とされ、その過程で大量のCO2が排出されます。

一方で、スクラップをリサイクルすれば、これらの環境負荷を大幅に削減できます。

例えば、アルミニウムをリサイクルする際に必要なエネルギーは、新規生成時のわずか5%程度です。

 

 

3. 経済の活性化

スクラップ業界は、リサイクルを通じて雇用を生み出し、地域経済を支える重要な役割を果たしています。

また、リサイクルされた金属は新規採掘よりもコストが低いため、製品の価格を抑えることにもつながります。

 

 

 

スクラップ業界が支える私たちの生活

実は、私たちの身の回りにある多くの製品がスクラップを原料として作られています。

 

自動車:
新しい車の部品には、リサイクルされた鉄やアルミが多く使われています。

建築資材:
ビルや住宅に使われる鉄骨やアルミサッシもスクラップが原料です。

家電製品:
冷蔵庫やエアコン、テレビの内部には、リサイクルされた銅やアルミニウムが使われています。

スクラップは「捨てられるだけのもの」ではなく、私たちの生活を支える「資源」として重要な役割を果たしているのです。

 

 

 

次回予告

次回のブログでは、スクラップがどのようにリサイクルされ、新しい製品に生まれ変わるのか、その具体的な流れを詳しくお話しします!

普段はあまり意識しない「リサイクルの裏側」を知ることで、スクラップの魅力をもっと深く感じていただけると思います。

お楽しみに!

 

 

 

 

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お久しぶりです!

皆さんこんにちは! いつも本当にありがとうございます。

もう10月、そろそろ秋の風が心地よくなってきましたね。

季節の変わり目ですので、体調にはお気をつけてお過ごしください。

 

さて!弊社は日々様々なお仕事をいただき、忙しくさせてもらっています…!!

また有難いことに、周りの方々にも大変ご協力をいただいております。

 

引き続き、ひとつひとつのお仕事に一生懸命取り組んで参りますので、

今後ともよろしくお願いいたします。

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今後ともよろしくお願いいたします。